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CLFS(1.1.0-Sparc64-Pure64)-CLFSの設定(13)

最後のブートスクリプトの設定から、ブートの設定までになります。
これが終われば、CLFS環境がブート出来る訳です。

僕はKernelのオプションを適当にしていたら、見事に起動できないという面倒な事をしてしまった訳でして、起動に必要なモジュールは制的に組み込むべきですね。
LFSにはmkinitrdコマンドが用意されない為、モジュールで逃げるということが出来ないので注意。
SCSIドライバを組み込んで居なかったので、どうしようか悩んでしまいました。
mkinitrdが使える環境にしてしまうのもありですが、なにやらmkinitrdコマンド自体はスクリプトでも内部で使うコマンドの準備が面倒そうなので、今回は必要なモノを静的に組み込みました。

◆CLFS-Bootscriptsの設定
実施時のログ:11.2-CLFS-Bootscripts-1.1.0.log

◆CLFS環境の設定もろもろ
この設定でも一箇所注意が必要。Netra t1の用にVGAが存在しない場合、inittabのgettyの設定が異なる形となります。
CLFSのマニュアルどおりに設定すると、以下の様な設定となっているのですが、これを書き換えます。
1:2345:respawn:/sbin/agetty -I '\033(K' tty1 9600
2:2345:respawn:/sbin/agetty -I '\033(K' tty2 9600
3:2345:respawn:/sbin/agetty -I '\033(K' tty3 9600
4:2345:respawn:/sbin/agetty -I '\033(K' tty4 9600
5:2345:respawn:/sbin/agetty -I '\033(K' tty5 9600
6:2345:respawn:/sbin/agetty -I '\033(K' tty6 9600
書き換えは、この様なエントリに変更してください、この状態で起動すればLOMで繋いだまま、Login画面まで使える状態に進みます。
co:2345:respawn:/sbin/agetty ttyS0 9600 vt100-nav
実施時のログ:11.5_13-Configuring.log

◆Linux-2.6.24.7のビルド
ビルドする際に、SCSIからブートする場合は必要なドライバを静的に組み込んでください。
mkinitrdコマンドが無い為、モジュール読み込みという手は使えない様です。

ちなみに私が利用した環境(Netra t1 200)では、lspci結果がこの様なカタチとなっており。 SCSIと、Ethernetを静的に設定しました。
利用されるSCSIドライバは、sym53c8xx、Ethernetドライバは、sungemになります。
[root@netra ~]# lspci
00:00.0 Host bridge: Sun Microsystems Computer Corp. Psycho UPA-PCI Bus Module [pcipsy]
00:01.0 PCI bridge: Sun Microsystems Computer Corp. Simba Advanced PCI Bridge (rev 13)
00:01.1 PCI bridge: Sun Microsystems Computer Corp. Simba Advanced PCI Bridge (rev 13)
01:03.0 Non-VGA unclassified device: ALi Corporation M7101 Power Management Controller [PMU]
01:05.1 Ethernet controller: Sun Microsystems Computer Corp. RIO 10/100 Ethernet [eri] (rev 01)
01:05.3 USB Controller: Sun Microsystems Computer Corp. RIO USB (rev 01)
01:07.0 ISA bridge: ALi Corporation M1533/M1535 PCI to ISA Bridge [Aladdin IV/V/V+]
01:0c.0 Bridge: Sun Microsystems Computer Corp. RIO EBUS (rev 01)
01:0c.1 Ethernet controller: Sun Microsystems Computer Corp. RIO 10/100 Ethernet [eri] (rev 01)
01:0c.3 USB Controller: Sun Microsystems Computer Corp. RIO USB (rev 01)
01:0d.0 IDE interface: ALi Corporation M5229 IDE (rev c3)
02:08.0 SCSI storage controller: LSI Logic / Symbios Logic 53C896/897 (rev 07)
02:08.1 SCSI storage controller: LSI Logic / Symbios Logic 53C896/897 (rev 07)
コンフィグは、こんな感じで。
Ethernet (10 or 100Mbit) --->
[*] Ethernet (10 or 100Mbit)
<*> Sun GEM support

SCSI low-level drivers  --->
<*> SYM53C8XX Version 2 SCSI support

実施時のログ:12.3-Linux-2.6.24.7.log

◆CLFSブート設定
CLFSの最終的なブート設定ですが、SILOの設定でCLFSのマニュアルでは、設定を追加する形で記載されていますが、この時点でサンプルの設定ファイルが存在する為、はじめから作成した方がよさそうです。
出来れば、ホストLinuxの起動が出来る状態は残したい所です。作成したCLFSが起動できなかった際に、元の環境でブート出来た方が便利だからです。
設定は、既存ホスト側のsilo設定に、CLFS用の定義追加が良いと思われます。
ここでは、ホスト環境に設定が依存する為、詳細は省略させていただきます。
# silo -f
◆The End
実施時のログ:13-TheEnd.log
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