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MCP61 EthernetをESXi 5.0で使う

かなり前になりますが、ゴミ捨て場から救出してきたマシンを再利用しようとESXi 5.0導入を試みたもののEthernetが認識せずゴミと化していましたが、ごにょごにょすると認識する事が判明。
餌食なマシンは、「HP Pavilion s3420jp」であり、Athlon X2 BE-2350搭載機になります。
NICは、nForceの、MCP61 Ethernetになります。

ここでMCP61なら認識するはずじゃ?と思われる方も多いと思いますが、デバイスにより認識できない物も存在する模様。(ドライバ自体は存在します)
具体的に認識しないのは、lspciで調べた際、以下の様に「10de:03ef」となっているものです。
000:000:07.0 Bridge Bridge: nVidia Corporation MCP61 Ethernet [vmnic0]
	 Class 0680: 10de:03ef
ESXi 4.x系では、oem.tgz配置が解り易いので簡単なのですが、ESXi 5.0系ではなにやら面倒な様です。
僕が成功した方法をご紹介します。

まずは、ESXi 5.0のISOと、ESXi-Customizer、ESXi 5.0導入済み環境を用意下さい。
※ESXi 5.0導入済み環境は、oem.tgz作成元ファイルが入手出来れば不要です。

1.oem.tgzの作成
/bootbank/net-forc.v00を元に作成する。
# mkdir /oem
# cd /oem
# vmtar -x /bootbank/net-forc.v00 -o test.tar
# tar xf test.tar
# rm test.tar
# cd etc/vmware/driver.map.d/
forcedeth.mapを編集。以下を追記する。
regtype=linux,bus=pci,id=10de:03ef 0000:0000,driver=forcedeth,class=network
oem.tgzを作成する。
# cd /oem
# tar -zcf ../oem.tgz etc/vmware/driver.map.d/forcedeth.map
SCPなどを利用し、作業端末に転送。

2.ESXi-Customizerで導入用ISOの作成
操作は、画面そのままなので説明は省略。

3.作成したCDからESXi 5.0を導入
NICのチェックを通過できる筈です。

4.再度、ドライバ定義を修正
/bootbank/net-forc.v00を元に作成する。
# mkdir /oem
# cd /oem
# vmtar -x /bootbank/net-forc.v00 -o test.tar
# tar xf test.tar
# rm test.tar
# cd etc/vmware/driver.map.d/
forcedeth.mapを編集。以下を追記する。
regtype=linux,bus=pci,id=10de:03ef 0000:0000,driver=forcedeth,class=network
net-forc.v00を書き戻す。
# cd /oem
# tar -cf ../test.tar *
# vmtar -c ../test.tgz -o /bootbank/net-forc.v00
# chmod 700 /bootbank/net-forc.v00

これで再起動しても、NICが認識します。

※パッチ適用で上書きされる可能性はあるので、パッチ適用時は注意が必要になります。
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