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IBMだけどIBMじゃないOpen POWER、これはIBM風味というべきか

「POWER8 徹底解剖! ~インフラエンジニアなら知っておきたいPOWERのイマ~」に行ってきたからという訳ではないのですが、いちどOpenPOWERについて自分なりに見直してみました。
「POWER8 徹底解剖!」、イベントの中心はIBM POWER8ではあるものの、クローズドな話ではなくオープンだという処を前面に出したイベントでしたので、どれほどOpenPOWERがオープンなんだろうかと。

まず始めに、Power Architecture製品に関連する開発コミュニティであるOpenPOWER Foundation
Canonical、サムスン電子、Micron、日立製作所、Emulex, Fusion-IO、SK Hynix、Xilinxなどが参加しているIBMの閉鎖的なものではない。
このOpenPOWER FoundationがOpenPOWERの始まりと考えてよさそうだ。


OpenPOWERのロードマップ発表のIBMプレスを見つけた。
OpenPOWER Foundation、イノベーションによる成果とロードマップ発表
読んでいくと、「最初のホワイトボックス・サーバーの詳細(開発・リファレンス・デザインはTyan、ファームウェアとOS開発はIBM、Google、Canonical)」との記述があり、Tyanがどこまで一般ユースに出してくれるかを期待したい処。
この中で一番話題になってしまっているのが、Google。
おそらく、このGIGAZINEの記事を目にしてOpenPOWERの存在を知った人が多いのではないのではないだろうか。

Googleの発表が、OpenPOWERがオープンであるという事を広めるのに大きな影響を与えている様に思えるが、逆にGoogleだから可能だというクローズドなイメージも持ち合わせてしまっている様に感じられてしまうのは僕だけだろうか。
やはり、Tyanなど一般人でも入手可能なメーカーが出してくれるのが僕の様な趣味人にはオープンと感じ取りやすい。

GoogleのOpenPOWERの話は、そのままググレば情報は山の様に出てくるので放置するとして、IBMのプレスで興味深いのはこの様な記述がしっかりと書かれているのです。
「年内に、OpenPOWERのハードウェアとソフトウェア・スタックを活用したシステムをSoftLayerに展開する予定です」
やはり、今年東京DCがオープンすると同時にPOWER8が登場するのではと期待が高まります。
ついでに$500キャンペーンの対象にPOWER8も含まれれば、飛んで喜んでしまう趣味人は多いでしょう。
SoftLayer自体にも個人的に期待をしているので、POWER8がくれば、どこのクラウドを使うか以外にも、DCにスペース借りるかわりにSoftLayerって話も出てくるのかとか妄想が尽きません。


ですがOpenPOWERを知るには、やはりPOWERを知らなくてはいけません。
やはり、Power.orgは外せません。
Power Architectureに関する事が集まっています。
久々にみましたが、「Cell Developer Resources」なんて項目もありました。
一時期話題になったCell BEもPOWERがベースでしたね。(ん?一家に一台POWERがある?ゲーム機はPowerPCが多かったので一家に一台といっても間違いでは。。。)
PS3ならLinuxも簡単に動かせますし、良きPOWERライフを愉しめるかもしれません。



で、ここまで来て本題。
OpenPOWER、つまりPOWER8搭載サーバを個人で入手可能になる可能性はあるのかないのか。
現状、SoftLayerなど簡単に借りれそうな環境は見当たらない。
IBMのビジネスパートナーになれば、「IBM Power Development Platform」が利用できるが、個人登録にはビジネスのパートナーとして認められなければならないという難関がまっています。
(個人事業主であってもPartnerWorldへは審査が通れば登録可能と以前IBM様から回答を得ているので、チャンスはゼロではありません)

次に、IBM Power Systemを買うとなると、IBM Power System S812Lが候補に挙がるわけですが、メモリ16GBで税別96万円。
メモリは、たくさん欲しいと考えると税込価格は。。。ちょっと誕生日プレゼントにというのは財布がつらいです。

OpenPOWER、オープンなのですからIBM以外を探してみましょう。
Googleは自社で使う為に作成していると思われるので、一般に出回るとは思えません。
Tyanからマザーボードが出る可能性はあるにしてもCPUはどこから入手できるのでしょうか。。。
IBMからCPUだけ購入などというミラクルは考えにくいです。

では一旦戻って、OpenPOWER Foundationに参加している会社達を見ていきます。
ここでServergyが出てきます。
なぜかProductsのメニューが消えてしまいましたが、1UハーフのPOWER8サーバの筐体の情報があったのですが。。。消えてますね。
CTS-1000という1Uに2台置くイメージのものだったので、自宅で使うのに一番実現的だと愉しみにしていたのですが。。。
今は、power.orgに僅かに情報が残っています。
https://www.power.org/solution/cts-1000/


どこかで個人でも入手可能なモノが登場すればと期待しつつ、IBMプレスの言葉を信じSoftLayerで借りれる事を愉しみにするのが落とし処なのかもしれない。
こっ、これはっ。期待できるかもしれない。
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