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OpenWrtでのNTP向き先は?

福岡大学のNTPサーバの話が盛り上がっているらしいので、少し読んでみた。
ENOG47 Meetingにある“公開NTPサーバーの運用と課題”というのが、該当する話の様だ。
「OpenWRTもしくはBroadcomのリファレンスコードに関係あり?」という処にマジカと気になった訳です。
とりあえず、家庭用ルータに組み込まれている系での話は、ntp_clientにハードコードされているというのが原因の様だが、僕が確認しておきたかったのは、OpenWrt本家ではどうなってたのか?という点。

OpenWrt本家でのデフォルト設定では0.openwrt.pool.ntp.org~3.openwrt.pool.ntp.orgが使われる。
で、過去どうだったのか?という点であるが
過去、White russian時代頃までは、nvramパッケージが存在し、nvramパッケージのコード内に、該当のNTPサーバのIPアドレス(133.100.9.2 clock.nc.fukuoka-u.ac.jp )が存在。
nvramの仕組み自体は、多くの民生品ルータで使われる設定の持ち方で、OpenWrtでも同様の仕組みを使用していた事がある。
該当コードは、以下になる。
https://github.com/openwrt/openwrt/blob/8304dfdacebbabb05cf8301c66c4002c543e8888/package/nvram/src/defaults.c
{ "ntp_server", "192.5.41.40 192.5.41.41 133.100.9.2", 0 },		/* NTP server */
OpenWrt本家では、おそらくここにしか該当するIPアドレスは無いと思われる。
なので、福岡大学のNTPサーバを指定した状態となるケースは存在していた。
が、nvramパッケージは削除されるよりかなり前々から使用されなくなっていたので、使用している人は少ないだろう。

nvramの仕組み自体は、現在OpenWrtで採用しているOverlayFilesystem上にファイルとして設定を保持する形よりDualImage対応等が行い易く、現在OpenWrtをベースとして作成する場合にもnvramを実装するケースも残っていたりする。
その為、意図せず残っている製品が存在するケースは否定できない。
また、OpenWrtベースの製品なんてありえない的な発言も見られるが、OpenWrtベースの製品は予想より世の中には多い。(OpenWrt本家そのままベースとは限らない。各チップベンダーもOpenWrtベースのSDKを提供するケースが増えてきている為、そちらベースも存在する。)
チップベンダーが提供するOpenWrt SDKでは、nvramの仕組みも提供される事が多い。


余計な事をいろいろ書いてしまっているが、現在OpenWrt本家デフォルトでは福岡大学のNTPサーバをデフォルトで向く事は無いと僕は判断している。
なので、安心してOpenWrtで遊んで頂きたい。(電波法とかは守った上での話)


ちなみに、各チップベンダーもOpenWrtベースのSDKを出していると書いた訳だが、
チップベンダーが出しているOpenWrtベースのSDKは以下の様な物が存在する。
QCA Software Development Kit (QSDK)
https://wiki.codeaurora.org/xwiki/bin/QSDK/
RTL819X
https://ja.osdn.net/projects/sfnet_rtl819x/
MTK-OpenWrt
幾つかのMTKチップを使ったボードが、github上でコードを公開しているがライセンスが不明慮なのでURLは省略。

OpenWrtはハック用だと思われがちだが、SDKベース環境としても採用されているディストリビューションであり、OpenWrtだからといって信頼性が低い等は存在しない。
あくまでベース環境であって製品完成度は別である。


と、OpenWrtのイメージが悪くならない事を願いながら久々の記事でした。
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TL-PA4010 KIT、HomePlug AV2は対応?

日本で安価なPLCと言えば、TP-LinkのTL-PA4010 KITが鉄板状態な気がしてきてしまった今日この頃です。
発売開始当初、この値段で出すかと驚いて、価格競争が始まるかとおもったが、PLCが日本ではやはり流行っていないのか話題を聞かない。

TL-PA4010 KIT(AV600)という名前は、海外でも利用されているが、まったく違う写真が出てきたりするので、同一機種はAV500なのだろうかとか色々考えられるのだが、今回ドイツのTL-PA4010 KITがハードウェアとしては同等品なのではないかという推測に至った。
TL-PA4010 KIT V2のパッケージ印刷にHomePlug AV2対応と思える記述もあるので、実はハードウェアはHomePlug AV2は対応しているのではないかと推測していました。


ファームウェアバイナリを見ると、PLCのチップはQualcomm QCA7420と思われるので、ソフトウェアでのHomePlug AV2非対応なのだろうと。
HomePlug AV2は30MHz以上の帯域を使用してしまう為、電波法違反となります。(おそらく電波法、他にもあるかもしれない)

ファームウェアは、同一機種であるかのチェックは実施されている様で、モデル名が異なればアップデートチェックではじかれる形となっている。
しかし、同一機種で同一モデル名が使われている場合は、ファームウェアアップデートを受け付けてしまう仕様となっている模様
ドイツのTP-Linkのサイトからダウンロードできる、TL-PA4010 KIT V2の1.3.1のファームウェアは、日本の1.3.0のバージョンよりも番号も大きく、そのまま受け付けてしまう。


デバイス名の処に600Mbpsと表示されるのは、単なるTP-Linkのツールが海外モデルと判別していないだけなのだろうと思われる。(本体筐体にも600Mbpsという印刷が残ってますし)
で、ここからが問題、ドイツのファームウェアを受け付けてしまったTL-PA4010 KIT V2が、HomePlug AVの240Mbpsを超えた値を出してしまった。
HomePlug AV2に対応してしまったと予想される。(この個体はもう日本では使えない。勿体無い事をしてしまった。。。)

これらの状況から、おそらくはドイツ版と日本版でのハードウェアの違いはプラグ形状とファームウェアなのだと推測される。
HomePlug AVでは実効速度低いので、日本でHomePlug AV2が解禁されたら実用的になるのではと期待しつつ、日本で使えなくなった個体をそっと箱に戻すのであった。


ファームウェア書換えが出来てしまいますが、電波法に抵触する恐れがありますので、日本国内で行う事は違法行為となると思われます。
ファームウェア書換えを行った事により発生したあらゆる事は当方は責任取りかねます。
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CS-QR22分解。LEDEパッチは作成中。

Planex CS-QR22を今更ですが入手しました。
CS-QR20に、スピーカーが追加されたと思っていいでしょう。


という事でパッチを書きましょう。
考えてみればCS-QR20もパッチ作ったけどパッチを投げてない。。。
今一度動作確認して送らないと。。。
半年ぐらい前はKernel 4.4だとDMAが動かずサウンドドライバが使えなかったけど治ったのかな?
LEDEにwm8960有効状態のデバイスが幾つか追加されてるみたいだし少しだけ期待してます。
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OpenWrt/LuCIで日本語が自動で出る様になった

OpenWrtのGUI画面LuCIの言語自動設定で日本語が自動で選択されないのが何年も前から気になってました。
原因は、LuCIでは日本語は「ja」なのに、ブラウザの言語「ja-JP」だったりするからだった訳で。
Web系アプリを日本で作っている方ならすぐに気が付く様な事だったりしますが、何年も放置されていました。
確かに日本語設定入れたら日本語表示されるし困る人は少なかったのだろうか?
ちょろっとコード書いてプルリクだしたら修正されました。
コードはそのまま入らなかったけど、何年も放置されてた問題が修正されて気持ちがいい。
https://github.com/openwrt/luci/commit/15cb504b446add1d62bb318c683ed2cf78cd7041


ちゃんと、自動設定で日本語表示されました。
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TL-PA4010 KIT、2個セットで6,000円しないPLC

正直PLCはずっと抵抗感がありました。
が、2個セットでここまで安いと手を出したくなりました。(溜まってたポイントが期限切れそうなのもあったのですが。)
ぽちっとしてみたら、売れているのか数週間待ちました。
tp-linkが出したTL-PA4010 KITです。
2個セット5,360円で買えてしまった。
2個ないと意味をなさないものなので今までのPLCから比べると半額と考えて良いのではないだろうか。
まぁ、割り切った構成になっている気もするが。


分解記事を期待している人は次回見てください。
今回はまだ分解してません。意外に使えるかもと感じているので。
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DD-WRT NXT 1.4.5が実はリリースされている件

2017/02/23に気が付いたらDD-WRT NXTがリリースされていた模様。
DD-WRT NXTはDD-WRTとは別物というのは、NXT登場当初から知られている事ではあるが、今一度。
DD-WRTは、OpenWrtにWeb管理画面がまだ出始める前にWeb管理画面を有していた事でそれなりに知名度があがりましたが、今回のNXTは本家DD-WRTというよりは、USのBuffaloが以前出していたDD-WRT Proの後継的な位置づけになります。
また、DD-WRT NXTは、2015年にリリースされていたファームウェアではOpenWrtベースの物となっていました。
DD-WRT NXTリリースは、それなりにニュースサイト等で紹介もでたので、実機入手した方もいるかもしれない。
2016年頃、ファームウェアダウンロードも可能となり、ファームウェアを眺める人も居た様ですが、その際もOpenWrtベースのものとなっていました。
2017/02/23にリリースされているものについては、OpenWrtからフォークされたプロジェクトLEDEがベースとなっています。
カスタマイズはされていますが、ほぼほぼLEDEと思って良いでしょう。

ソースは相変わらず何処にあるのか不明ですが、依頼すれば出てくるのでしょう。
情報としては、WiKiは残ってますが、Forumは404が返ってきて見れません。
デバイスサポートリストでのリストは増えてはいるのですが、そのファームウェアのファイルは見つからない。。。
相変わらず詳細がつかめないDD-WRT NXTです。

画面は予想以上に綺麗で見やすいですが。
最近のコンシューマ系製品のファームウェアで物足りない人が欲しがりそうな処を上手く抑えている感じがあります。
正直簡易化され過ぎてムキーッと言ってしまう事が多いんですよねw
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TL-SG108E、ハブと値段変わらないイージースマートスイッチ

正直安いなぁ。
TL-SG108E、ハブと値段変わらない。。。¥3,120で入手。
VLAN使えるのは嬉しい。8ポートでこの値段でAmazonで翌日には届く手軽さは便利。
机上まで伸ばしたいだけの時に便利。
5ポートのモデル(TL-SG105E)もあるので必要ポート数で選べばいい。
自宅では複数ネットワークを切っているので、マシン棚からそのまま机上まで伸ばせたら便利なのだが、高いスイッチ買うなら2本だけ伸ばすでもいいかなとか。16ポートとか机上狭くなるしなとか。
価格破壊だよなぁ。TP-Linkが日本上陸して価格破壊度合いがひどい。
実際には1ヶ月使ってみて様子見かなとは思ってる。

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ツメの折れないLANケーブルは本当に折れないのか?

ツメの折れないLANケーブルが数年前に話題になりましたが、本当に折れないのか信用してませんでした。
という訳で、2年間カバンに入れて持ち歩いてみました。
3ヶ月もすれば爪なんて何処かに行ってしまうLANケーブルですが、予想以上に折れませんでした。

折れなかったというと使うしかない気分にはなるのですが、刺したら抜けなくなる機器達が結構います。
Ciscoは抜けなくなる(機種等にもよるのだろうが)。。。基本、業務系機器には絶対に刺さない方が良いというのが個人的感想。本当に抜けない。。。
ツメが折れないのは良いのだが、ケーブルが抜けなくなっては意味が無い。
結局は、もう一本持ち歩くハメになる。
民生品でも抜けにくくなる事があるので注意は必要。(頑張ればなんとかなる)
折れないのでカバンに入れておくには良いのだが、刺す時には勇気が必要。


みなさんはどうされてますか?
やはり、LANケーブルは消耗品、必要経費と割り切るのでしょうか?
いやいや、現場調達でしょうか?
複数本持ち歩いてるんでしょうか?

2年間折れてない結果には驚きではあるが、安心して刺せる折れないツメって無いんですかね?
きっとこの2年で進化している筈なので、捜してまた2年持ち歩いてみますかね。
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Interop Tokyo 2017 行ってきました

Interop Tokyo 2017 行ってきました。
なんかパッとしないInteropだった。というと怒られるかな。(僕がネットワーク屋じゃないからかな。)
めんたま飛び出そうなのがなかった。
ネットワークという感じも薄れてた。。。
配ってるものは何故か充実してる気がしたけど。

WiFiのパスはairinteropではなくrealinteropだった。
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登場時期が悪かったのかBlack Swift

OpenWrtな板が年々増えて来ていますが、出始め頃のAR9331板です。
出して来たのはBlack Swiftです。
Kickstarterで出資していた方も居るかもしれません。
日本では時期が悪かったのか盛り上がりに欠けました。
僕も起動はしたものの放置してしまってました。
が、OpenWrt/LEDEが日本でもようやく盛り上がり始めたので、再度ひっぱりだしてきました。

このサイズはかなり魅力なのですが、このサイズ比較ってあまりされてないですよね?
OpenWrt/LEDEで後発品がどんどん出てきているので、霞んでしますがBlack Swiftも忘れてはいけない。
最近多く使われている、MediaTekチップでは無く、Atherosチップが採用されている。
まだこの頃は、OpenWrtといえば、Atherosチップが鉄板だった。
スペックとしては、SoCがAtheros AR9331 400MHz、RAM 64MB、Flash 16MB。今となっては少し見劣りしてしまう。